日本・ノルウェーマリンセミナー2014 分科会5:「ウニノミクス:自然、科学、市場力の持続可能な産業の構築」に参加してきました。南三陸町歌津漁協青年部の高橋栄樹さんらが取り組むウニの畜養について議論が交わされました。
分科会 5: 「ウニ・ノミクス (UNI-NOMICS)」– 自然、科学、市場原理のバランスの上にたつ持続的産業の構築
バックグラウンド:東北沿岸では磯焼けの被害がひろがっている。沿岸の漁業者にとって好ましくなく、これを改善することは地域経済に有益である。磯焼けの要因の一つは増えすぎたウニによる昆布等の藻類の食害であり、ウニを駆除することで磯焼けの改善が期待できる。
目的:磯焼けの要因となっているウニを駆除するとともに、実入りの少ない駆除したウニを籠の中で肥育し、市場価値のある商品に仕上げる。これの販売による収益から駆除作業の費用を賄うことで持続性のある事業となり、さらに磯焼けが改善されることから、他の沿岸漁業へも資源回復等の好影響が期待できる。餌については実績のあるノルウェーから技術を導入し、地域産業として持続的かつ経済的価値のある水産業復興を目指す。
形式:セミナー、 討論の時間を含む
言語: 日本語・英語
座長: 鈴木孝男 宮城大学