出席者
■ノルウェー大使館
フォレロス二等書記官、中司広報担当者、水産物輸出審議会ネス日本担当、通商技術部中山シニアマーケットアドバイザー
■宮城大学
大泉一貫、竹内泰、鈴木孝男、岡野高広
全体スケジュール
13:00-13:30 南三陸町志津川番屋訪問
13:30-14:30 漁船に乗り志津川湾の牡蠣養殖見学
14:30-15:10 意見交換
15:10-15:30 佐藤町長を表敬訪問
15:30-17:00 志津川、歌津、戸倉を視察後、仙台へ
ノルウェー漁業の特徴
■ノルウェー漁業の特徴とは、知識産業化、自動化が進んでいる点である。天然魚をとるときにも甲板にあげずフィッシュポンプで船内に収納する。魚は船内で自動的にサイズ別に分類され、港では併設されている加工場まで岸壁に設置しているフィッシュポンプを使って直接水揚げを行うので、漁師が魚に触らないまま漁が終了する。
■海上にいる段階で、魚の種類、大きさ、時間などが報告され、魚を見ないままその情報のみでオークション(セリ)が行われる。漁船は、落札者が希望する漁港に直接行き、水揚げする。オークション(セリ)では、世界中の水産業の状況を調査し、ノルウェーの魚であればこの価格以下にはしないという最低価格制度がある。
■ノルウェーの水産業が成長できた理由は、アトランティックサーモンに注力したからである。輸出をするための技術開発、養殖用餌、規制改革などを進めてきた。
■ノルウェーでは船長はビジネスマン。数億円規模の投資のイメージである。船員でも年収は1,000万円程度。
■ノルウェーでは、自分が所有している漁船を売却か廃棄する時にだけ漁業権を譲渡できる
漁家からの反応
■ノルウェーでは、公害などの影響はないのか→ノルウェーのフィヨルドは水深が深く、海流があるので水質がよい。それでもノルウェーの養殖はほぼ輸出品であるためすべての養殖場で水質等のモニタリングを行っており、品質には非常に気を使っている。
■今後、一番欲しいのは製氷施設。船があっても、加工や保管の設備がなければ水揚げができない。9月から天然サケの漁が始まるのでそれまでに整えたい。