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14.03.29

市民カフェ第1弾 お魚を食べながら魚食をカンガエル

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市民カフェ第1弾 お魚を食べながら魚食をカンガエル
with 南欧バル INATORA「サーモンと鮭食べ比べ!
日本とノルウェー、何がちがう?!

日時:2014年3月29日(土) 17:00~19:00
場所:南欧バル INATORA (仙台市青葉区一番町)
参加費:3,000円
定員:25名
講師:小松正之先生 
(国際東アジア研究センター客員主席研究員)
主な内容:
1部 漁業先進国・ノルウェーから学びながら「日本の漁業はいまどうなっている?」を知ろう。
講師・小松正之先生
2部 ノルウェーサーモンの料理を囲んで魚食の未来について語り合う
主催:東北水産業復興研究会、センダイ自由大学

なぜノルウェーの魚が日本より安く提供されているのか? しかもなぜノルウェーの漁師と日本の漁師の年収はこんなに違うのか?など、小松先生のレクチャーを聞いて、国産のサーモンとノルウェーのサーモンの料理を食べ比べながら、みんなで漁業についてや魚食の今と未来について学び合いました。

桃浦の事例を受けて参加者からは、「水産特区にして資源管理に徹した生産体制になると牡蛎は美味しくなるのか?」と言った質問が出ました。日本の消費者にとって「味」が重要。資源管理が浸透する海外諸国の消費者は、持続的な漁獲への配慮、つまり乱獲廃絶に意識が高く購買動向に影響を与えていうるという。そうした消費者の意識に大きな違いが見られます。我が国で資源管理を普及していくためには、高いレベルの味や品質をクリアし、かつ世論の高まりや消費者の支持が必要ではないでしょうか。

震災地の漁業・流通・加工業の将来については、小松先生から以下の心強い提案もありました。
・加工業者と漁業者が相互投資へ
・加工業の近代化は急務。
・現状回復では世界に遅れ。
・ITQ(個別漁獲割当)で生産、流通と一体的はチェーンの構築
・漁船とマーケットのネット・情報化・透明化
・持続性と資源の保護
・高付加価値へ;医療・健康食へ

恵まれた漁場、多様な魚食文化、優れた味覚など好条件が整っている日本で、漁業が衰退しているジレンマを乗り越えるための答えは明快ですが、非常に難題です。これからも、東北の水産業復興、日本の水産業復活に向けて、市民の方々との対話を続けて行きたいと思います。

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カテゴリー:市民対話   投稿日:15.08.20